晩稲(おくて)

戻る ホーム 上へ 進む

 

 1950年12月、ダグラス・エンゲルバートは恋人と婚約した。9歳で父を亡くし、大恐慌の時代に育った彼だが、なんとか大学を卒業し、安定した職を得た。そして、ようやく人生の伴侶も手に入れた。彼は25歳になっていた。

 これからの人生に思いをはせ、「わくわくするような未来」を思い描こうとした彼は、あることに気が付いて愕然とした。
 彼は言った。
「神様、何と馬鹿げたことでしょう。私には、人生の目標がないのです」

 それまでの彼は、生きることに精一杯だった。そんな彼にとって、「結婚して幸福な生活を送る」というのが、人生の最終目標になってしまっていたのである。それが果たされた今、彼にはなんの目標もなくなっていた。

 この衝撃から立ち上がるために掴んだのが、のちのNLSとなる構想である。

※この文章はカゼの秀丸さまのご厚意でここに掲載させて頂きました。著作権はカゼの秀丸さまに帰属します。


戻る ホーム 上へ 進む

このホームページは、まだまだ赤ちゃんの段階です。お気付きの点がありましたら、メールか掲示板への書き込みをお願いします。あなたがお持ちの情報をお待ちしております。頂いた情報は、このホームページ並びに将来完成するはずのコンピュータ博物館で使用させて頂くことを明記しておきます。メールはこちらまで