アイデア共有空間

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 コンピュータの対話利用を発明したのは、J.C.R.リックライダーだと思われている。彼が1960年に発表した論文「ヒトとコンピュータの共生」は、コンピュータの対話利用を提唱したことで有名である。

 しかし、この4年前に、MITのダグ・T・ロスが論文「ゲシュタルト・プログラミング」で、コンピュータの対話利用を提唱している。ロスがこのアイデアを思い付いたのは、MITでホワールウィンド開発に携わっているときである。彼はホワールウィンド・コンピュータにキーボードをつないで、直接入力できるように改造した。また、ブラウン管モニターに、指で図形をフリーハンド入力するという、ユニークなプログラムも書いている。アイデアだけでなく、実用化もしているのである。

 リックライダーもまた、MITでホワールウィンド開発に参加していた。しかしながらリックライダーは、先行研究であるロスの論文を、参考文献に挙げていない。つまり、リックライダーのアイデアは、ロスのものを剽窃した疑いがある。

 ところが、ダグ・T・ロスもまた、「ゲシュタルト・プログラミング」を発表した当初、「MITの同僚たちのアイデアを盗んだ」と非難されたそうである。

※この文章はカゼの秀丸さまのご厚意でここに掲載させて頂きました。著作権はカゼの秀丸さまに帰属します。


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