生意気盛り

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 1982年、カリフォルニア大学バークレー校にいたビル・ジョイは、できたばかりのサン・マイクロシステムズ社に勧誘された。ビル・ジョイは一介の大学院生だったが、バークレー版UNIXの開発者として、すでに知る人ぞ知る存在だった。

 大学院の研究室に彼を訪ねたアンディ・ベクトルシャイムは、ジョイが稼働中のVAXの電源をいきなり切ったのを見て驚いた。ジョイのマシンは、ハードウェアのスイッチを操作することで、自動的にOSがシャットダウンするように改造されていたのである。ベクトルシャイムは、ジョイの技術力にあらためて感心した。

 熱っぽく入社を薦めるベクトルシャイムらをみて、ジョイはこう考えた。
「しょうがない、ひとつ力を貸してみようか。この連中はまだ若くて、経験が浅いようだから」

 そのときビル・ジョイは、まだ20代だった。

※この文章はカゼの秀丸さまのご厚意でここに掲載させて頂きました。著作権はカゼの秀丸さまに帰属します。


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