先見の明ナシ

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 コンピュータ業界の巨人と呼ばれるIBMも、もとは機械式事務器のメーカーだった。IBMをコンピュータ路線に転換したトーマス・ワトソン・ジュニア会長は、新入社員のころ、世界初のコンピュータと呼ばれるENIACを見学したことがあった。
 彼はENIACを、
「科学的な実験機材としてはおもしろいが、我々には関係のないものだ」
 と切り捨てた。あまりにも不安定で金のかかるコンピュータを、実用品とは見なさなかったのである。

 彼の父で創業者のワトソン・シニア会長は、ENIACの開発者エッカートとモークリーが作った会社(のちのユニバック社)から身売り話を持ちかけられたとき、にべもなく断っている。モークリーの態度が悪かったというのが、その理由らしい。そののちユニバック社は、IBMの最大のライバルとなった。

※この文章はカゼの秀丸さまのご厚意でここに掲載させて頂きました。著作権はカゼの秀丸さまに帰属します。


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