明細書

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【書類名】 明細書
【発明の名称】
   コンピュータの入力装置
【特許請求の範囲】
  【請求項1】左右対となっている入力装置、あるいは(左右対となっている入力装置も含めて)2回の入力で1文字を入力する入力装置において、右手あるいは2回目の「い段」と対称位置あるいは同じ位置あるいは同じ組み合わせの左手あるいは1回目に「や行」を配置し、右手あるいは2回目の「う段」と対称位置あるいは同じ位置あるいは同じ組み合わせの左手あるいは1回目に「わ行」を配置することを特徴とするコンピュータの入力装置。
  【請求項2】請求項1の特徴を持ち、「わ行」の「う段」を指定した時に「。」が入力され、「や行」の「い段」を指定した時に「、」が入力されることを特徴とするコンピュータの入力装置。
  【請求項3】請求項2の特徴を持ち、「や行」の「え段」を指定した時に「ん」が入力されることを特徴とするコンピュータの入力装置。
  【請求項4】請求項1〜3のいずれかの特徴を持ち、5本指に対応する5個のボタンを備えた入力装置を左右一対あるいは片方だけ持ち、押す組み合わせによって入力する文字を区別する入力装置で、ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置には、その左右あるいは片方に該入力装置を備え更に着脱可能となっているものもあり、デスクトップ型パソコンには、左右が本体と分離した該入力装置を備えており、共に両手を使っての入力と片手だけの入力も可能となっている入力装置。
  【請求項5】請求項4の特徴を持ち、5個のボタンを押す組み合わせのうち、1個のボタンしか押さない組み合わせ5通りと、2個のボタンを押す組み合わせ10通りを隣り合う指を押す(親指と小指も隣り合い輪になっていると考える)5通りと一つ離れた指を押す5通りに分け、5×3のセットを作り、これに子音側「あかさたなはまやらわがざだばぱ」を解りやすいように配置する(は、ぱ、ばをそれぞれちがうセットの同じ位置に配置するなど)ことと、母音側「あいうえお」を1個のボタンしか押さない組み合わせに配置することを特徴とするコンピュータの入力装置。
   【0001】
  【発明の属する技術分野】
 本発明は、コンピュータの入力装置に関するもので、現在主流になっているものはキーボードである。
   【0002】
  【従来の技術】
 現在、コンピュータの入力装置としては、キーボードが主に使用されている。
   【0003】
  【発明が解決しようとする課題】
 広く普及した従来のキーボードでは、文字の配列に規則性がなく、また片手分5個のボタンがあり押す組み合わせによっての入力をする場合、その指標となるものが存在していなかった。さらに従来のキーボードでは、ノートパソコンに付属のものでも、手で持ちながら入力するといったことは不可能である。そこで手軽に立ち読みするといった用途や、手軽にものを書くといった用途ではあまり使用されていない。またデスクトップパソコン用のキーボードでも入力する際に手の位置が決められてしまう。
   【0004】
 本発明は、文字の配列に規則性をもたせ、また片手分5個のボタンがあり押す組み合わせにより入力される文字を区別する装置の文字配列の指標を示すことを目的としている。さらにノートパソコンを手に持ちながら文字の入力が出来るようにすることにより、手軽にものを書く、また読むことを可能とするものである。そして、デスクトップパソコンにおいては、自由な格好で入力することを可能とすることにより、気軽にパソコンを使えるようになる、また手にかかる負担を軽減することを目的としている。
   【0005】
  【課題を解決するための手段】
 上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、や行の子音、ローマ字表記でのyが、まりあ(maria)とまりや(mariya)の区別が曖昧であることからも解るように本来iであること、およびわ行の子音、ローマ字表記でのwが、うーあ(u−a)とうーわ(u−wa)の区別が曖昧であることからも解るように本来uであることに注目して、iの入力ボタンあるいは組み合わせに対称的な位置あるいは同じ位置あるいは組み合わせにyを置き、uの入力ボタンあるいは組み合わせに対称的な位置あるいは同じ位置あるいは組み合わせにwを置くことを特徴とする入力装置としている。
   【0006】
 また、請求項2に係る発明では、わ行う段(wの本質はuなので、uuとなり「う」となってしまう)に発音するときの口の形から連想できる「。」を割り当て、や行い段(yの本質はiなので、iiとなり「い」となってしまう)に発音するときの口の形から連想できる「、」を割り当てることを特徴とする入力装置としている。
   【0007】
 また、請求項3に係る発明では、過去に失われてしまったや行え段に「ん」を割り当てることを特徴とする入力装置としている。
   【0008】
 また、請求項4に係る発明では、ボタンの数を5個とすることで、キーボードの様に大きくならず、握って使えるようにし、ボタンが減った分のマイナス面を、組み合わせによる入力方法を採用することにより克服している。単純なボタンで問題があるようなら、押している力の大きさを検出できるデバイスを使用し、力の大きさの変化を捉えて、入力に反映させるといった方法がある。握って使えるためノートパソコンや携帯型情報処理装置では、持ちながらの入力が可能となっており、2回の入力で1文字を入力する場合は片方のみでの入力が可能となり、この場合は片方をはずしてしまっても構わない。またデスクトップパソコン用、あるいはノートパソコンや携帯型情報処理装置を適切な場所に置いて入力装置部分を本体から切り離して使う場合、キーボードと比較するととても自由な位置での入力が可能となっている。こちらも片手のみでの入力も可能となっている。
   【0009】
 また、請求項5に係る発明では、日本語の子音が(あ行も子音とすると)「あかさたな、はまやらわ、がざだばぱ」と15個あり、5個のボタンを押す組み合わせも、1個だけ押す組み合わせの5通り、2個押す組み合わせの10通りの計15通りにちょうど割り当てる事ができる。また2個押す組み合わせも、小指と親指が隣同士で指が輪のようになっていると考えると、隣り合う指を押す5通りと一つ離れた指を押す5通りに分けることができる。この3組に例えば「らわあはや」「たさまぱか」「だざなばが」と割り当てる事ができる。
   【0010】
  【発明の実施の形態】
 発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
 図1は、左右対となっている入力装置の例を示している。ここでは、左手側のwに対応して、右手側にはuが配置されている。また左手側のyに対応して、右手側にはiが配置されている。図2では、2回の入力で1文字を入力する入力装置の例を示している。ここでは、1回目のwに対応して、2回目のuが配置されている。また1回目のyに対応して、2回目のiが配置されている。図3では、組み合わせによって入力する文字を区別する入力装置の左右対となる場合と2回の入力で1文字を入力する場合を示している。ここでは、左手または1回目の入力のwに対応して、右手または2回目の入力のuが配置されている。また左手または1回目の入力のyに対応して、右手または2回目の入力のiが配置されている。
   【0011】
 図4は、ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置で5本指に対応する5個のボタンを備えた着脱不可能な入力装置を左右に備えるものの正面図で、図5が裏面図である。図6は、ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置で5本指に対応する5個のボタンを備えた着脱可能な入力装置を左右に備えるものの正面図で、図7が着脱可能部左側の裏面図である。これにより、押す組み合わせにより入力する文字を区別し、手に持っての入力が可能となる。図6、図7の着脱可能部は、デスクトップ型パソコン用の入力装置と同じと考える事ができる。デスクトップ型パソコンでは、自由な位置での入力が可能となる。
   【0012】
 図8は、5個のボタンを押す組み合わせに、どのように子音、母音を割り当てるのかの一例を示したものである。これは、あくまで一例であり、これでないといけないという訳ではない。ここでは、「はぱば」を薬指を押す組み合わせに割り当てており、また「がざだ」も「かさた」と関連する組み合わせに割り当てている。
   【0013】
  【発明の効果】
 本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
   【0014】
 キーボードに、日本語の特性を考えた配置を導入する事により、キーの配列が覚えやすくなる。また、片手分5個のボタンを持ち組み合わせによって入力する文字を区別する入力装置の文字配列の指標を示した。
   【0015】
 ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置で、手で持ちながらの入力が可能となる。これにより、気軽に立ち読みが出来るようになる。また手で持ちながら、文章を入力することも出来る。デスクトップ型パソコンにおいては、左右分離する装置を握ることによって操作するため、自由な格好での入力が可能となる。これによりいろいろな姿勢での入力が可能になり、また手にかかる負担も軽減することができる。
   【0016】
 本発明の装置により、パソコンが情報を伝達する用途での紙の代わりとなることが期待され、紙の保管スペース、印字コストの削減、なにより紙資源の節約が出来る。
【図面の簡単な説明】
  【図1】
 左右対となっているキーボードタイプの入力装置の例である。ここでは1段のみを示し、w、y、u、iだけ配置を示した。
  【図2】
 2回の入力で1文字を入力するキーボードタイプの入力装置の例である。ここでは左手用で、1段のみを示し、w、y、u、iだけ配置を示した。
  【図3】
 組み合わせによって入力する文字を区別する入力装置のw、y、u、i、の組み合わせを示した。
  【図4】
 ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置で5本指に対応する5個のボタンを備えた着脱不可能な入力装置を左右に備えるものの正面図である。
  【図5】
 ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置で5本指に対応する5個のボタンを備えた着脱不可能な入力装置を左右に備えるものの裏面図である。
  【図6】
 ノート型パソコン及び携帯型情報処理装置で5本指に対応する5個のボタンを備えた着脱可能な入力装置を左右に備えるものの正面図である。
  【図7】
 図6の装置の着脱可能部左側の裏面図である。
  【図8】
 5個のボタンを押す組み合わせに、どのように子音、母音を割り当てるのかの一例を示したものである。

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