かむキーボードについて

1.「かむキーボード」
2.「iniファイル」
3.不具合
4.キー配列
5.「かむキーボード」使用法
6.初期キー配列

1.「かむキーボード」

 「かむ」とは、僕が発明した装置で、握って使うキーボードです。ただ、それをいきなり作るのは、僕にとっては難しく、普及させるのも大変だと思われます。そこで、現在のキーボードを使って、「かむ」を体験できる仕組みを作りました。それが「かむキーボード」です。漢字変換の部分を除いて、一度手をホームポジションに置けば、そこから手を動かす必要がないのが特徴です。ただし、例えば一度に左手の人差し指と中指を押しながら、右手の中指を押すといった操作が必要になります。「かむキーボード」では、複数のキーを押した後、どれか一つのキーを離した時に入力となります。その為、慣れない内は、ゆっくりボタンを押していくと良いでしょう。

2.「iniファイル」

 iniファイルによって割り当てるキー、割り当てる文字を変更する事ができます。ファイル名は、keyMap.iniです。僕が用意したものは以下の割り当てです。

;左手キー割り当て
[LeftHand]
g_L1=70
g_L2=52
g_L4=51
g_L8=50
g_L16=49

 左手は、重み1に「F」キー、重み2に「4」キー、重み4に「3」キー、重み8に「2」キー、重み16に「1」キーを割り当てています。ここで数字はテンキー側でないほうのキーです。重み1は親指を想定しています。

;右手キー割り当て 
[RightHand]
g_R1=74
g_R2=56
g_R4=57
g_R8=48
g_R16=189

 右手は、重み1に「J」キー、重み2に「8」キー、重み4に「9」キー、重み8に「0」キー、重み16に「−」キーを割り当てています。キーの番号は、同梱のキーコード調査ツールで調べる事が出来ます。自分の好きなキーを割り当てて下さい。keyMap2.iniでは、ここに示したものより1段下を使う設定になっています。

;キーマップ
[KeyMap]
;ら行
g_1_1=ro
g_1_2=ru
g_1_4=ra
g_1_8=re
g_1_16=ri

 ここで、最初の1は、左手側のキーの重みです。1なので、左手側は「F」キーだけとなります。次の1から16は、右手側のキーの重みです。1は「J」なので、ここで「F」と「J」を押して、どちらかのキーを離すと「ro」が入力されます。ここでスペースキーを押すと漢字変換モードになり、エンターキーで確定。そして更にエンターキーを押すと、下部の文章入力部に文章が送られます。右手側2は「8」なので、「F」と「8」を押して、どちらかのキーを離すと「ru」が入力されます。

;た行
g_6_1=to
g_6_2=tu
g_6_4=ta
g_6_8=te
g_6_16=ti

 ここで、左手側のキーの重みは6です。単独で6のものはありません。6は2と4に分解されます。そうして左手、重み2は「4」、重み4は「3」となっています。従って、た行を入力するには左手は「4」と「3」を押す必要があります。

3.不具合

 さて、ここで問題なく動いてくれれば良いのですが、キーボードの物理的制限か、複数のキーを押した時に押したことが認識されないキーがあります。しかも僕の環境では、デスクトップのキーボードとノートパソコンのキーボードで、認識されないキーが違っていました。もし、そういうキーがありましたら、お手数ですがキーマップを変更して対処して下さい。左手側は、1個同時に押す組み合わせと2個同時に押す組み合わせ、右手側は、1個同時に押す組み合わせしか使用していません。まだまだ割り当てられる組み合わせがあります。それから、ご自分の名前とか、好きに登録してしまっても構いません。

4.キー配列

 僕のINIファイルのキー配列ですが、少々変わっております。その辺は、同梱のkamuprj.ttzをご覧頂ければ幸いです。ビュアーは http://www.voyager.co.jp/T-Time/update/#TTL からダウンロードして下さい。「Y」と「I」、「W」と「U」は関連付けて配置した方が良いと思われます。

5.「かむキーボード」使用法

 上のテキストボックスが入力フィールドとなります。ここでは、漢字変換モードにしないで下さい。ここで2.「iniファイル」で説明した方法で入力します。そうしてスペースキーを押すと、漢字変換モードとなり、スペースキーで次変換等、IMEの機能が使えます。そしてエンターキーで確定。もう一度エンターキーを押して、真ん中のテキストボックスに変換された文章が入ります。すると、また漢字変換モードでなくなり、最初の状態に戻ります。入力した文章はコピーアンドペーストでワープロ等に貼り付けられます。

6.初期キー配列

 僕が設定したキーマップです。
 右手側
  親指−お段
  人差し指−う段
  中指−あ段
  薬指−え段
  小指−い段

 左手側
  1個のみ
  親指−ら行
  人差し指−わ行
  中指−は行
  薬指−ま行
  小指−や行

  2個隣り合わせ
  親指と人差し指−さ行
  人差し指と中指−た行
  中指と薬指−ぱ行
  薬指と小指−あ行
  小指と親指−か行

  2個一つ飛び
  親指と中指−ざ行
  人差し指と薬指−だ行
  中指と小指−ば行
  薬指と親指−な行
  小指と人差し指−が行